ささみろぐ

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スマホカメラに必要なもの、それはエモみだ

こんちゃ

今回はカメラレビューなのに作例を一枚も出さない杜撰な回ですがご承知あれ。

この度、コスパ最強と名高いGoogle Pixel 7aを手に入れました。

Pixel 7aは一般的にカメラ性能が高いと評価されており、かなり期待して夜の撮影に投入してみましたが、あまり私の期待にそぐう写真が撮れませんでした。

極論、カメラなんてついてさえいればいい

そもそも私がスマホカメラに求めることは何か。

それは極論「カメラがついていること」です。

写真とは過去を振り返るために撮るもの。

そもそも写真が撮れるか撮れないかでは0と100の違いですが、例えばそれがDSのカメラで撮った写真か、ウン十万の一眼レフで撮った写真かは100か101かの違いに過ぎません。

あくまでも良い経験をすることが主目的で、どんな写真を撮るかは二の次三の次のことだと思います。

Pixelのカメラは実用的

Pixelのカメラはソフトウェア処理によってきれいな写真を生成することが知られていますが、これは記録写真を撮るのには非常に向いています。

かなりラフに撮っても被写体をくっきり明るく写してくれるので非常に簡単で実用的でと思います。

ただし、思い出を撮るようなつもりでシャッターを切るとどうか。

確かに鮮やかにくっきりと写してくれるので記録写真としては優秀なのですが、XperiaのPhotoProに比べると「エモ」には欠けます。

特に人物を絡めてナイトモードを使用した時は顕著で、不自然にクッキリハッキリとしてべた塗りのようなのは、思い出用としてはやや不向きなのかと思いました。

Xperiaコンデジ

と、いうわけでこれから思い出撮影用にはXperia 5 IVを利用していこうと思うわけですが、5 IVはいわゆる1円レンタル品で、残りは約1年なのでその後どうするかは考え物です。

Xperia 5シリーズの後継機種を買うのが順当ですが、コンパクトデジカメも気になっています。

レンズ交換式の一眼レフはどんなに軽いものでもまず300gは切りませんが、RICOHのGRIIIであれば約260gと首かけであればなんとか耐えられるかなといった重量。

最大の魅力はスマホ比で圧倒的なセンサーサイズです。

最近のスマホはハード面でもかなり頑張っているとはいえ、APS-Cの専用機には敵いません。

また、専用機ならではの寿命の長さが魅力。

バッテリー交換をしながらであれば、10年スパンで使用することも可能かもしれません。

ただし、特に軽さが魅力のXperiaシリーズに比べれば重いし、別にスマホを持ち歩かなければならず、さらに重量が増します。

おでかけの時はなるべく手持ちの品を少なくしたい私にとっては、少し痛い点かも。

Xperiaであれば、メイン機からSIMを入れ替えてスマホ兼カメラとして一台で身軽に運用するといったことも可能です。

また、Xperiaの圧倒的なAF性能と連写性能も気に入っているのでそこが弱体化するのは辛いかも。

新型Xperia 5 Vの動向も見ながらじっくりと検討したいと思います。

死蔵Pixelはほぼゼロコスト

ちなみに、Pixelは消しゴムマジックや書き起こしメモなど地味に便利な機能はあれど、基本的には中庸です。

ただ、万人が満足できるスペックで、定価5万円台でよくここまでできたものだと感心はしました。

しかし、私が最重要視するのは軽量コンパクト。

Pixel 7aはなかなかずんぐりむっくりなので、おそらく出番がなくなるでしょう。

しかし、今回はいわゆる1円レンタルにて利用しているので、これから死蔵していても全くダメージはありません。

むしろPixelが私に合わない機種だと知れて良い収穫でした。

1円でスマホがばら撒かれている状況を喜んでいいのかは考えが必要ですが、せっかく受けられる恩恵は受けておいても悪くないのかなとは思います。

 

 

iPhone実質n円(※)を友人向けに解説する試み

こんちゃ

家電量販店で見かける特価ポスター

最早常態化してしまったスマホの異常割引。

業界としては健全な状況とは言えませんが、消費者としてはそんなことは知ったことない。

存分に活用するほかありません。

今回は、スマホの特価販売の仕組みと注意点について、できるだけ簡潔にまとめていきます。

結論からまとめ

要するに、2万円以下でiPhoneを2年間使用することができる。

・特価購入した機種は2年でキャリアに返却することを推奨(ずっと使うと高くなる)

・使用中破損させた場合、損害金(2万円程度)の支払いが必要なため慎重に扱わなければならない

・実質1円と称しているが、2年間のトータルコストは1.1〜1.7万程度

「返却プログラム」について

これから解説するのは機種代金についてです。

毎月の通信費については一旦一切忘れてください。

現在行われているスマホの特価販売はほとんどが「返却プログラム」を利用するものです。

これをdocomoは「いつでもカエドキプログラム」、auは「スマホトクするプログラム」、SoftBankは「新トクするサポート」と称していますが、概ね同じものです。

以降単に返却プログラムと呼びます。

それがどんなものかというのは、キャリアのホームページを見てもらうのが一番わかりやすいかと思います。

今回はSoftBankのiPhone14 128GBを例に挙げます。(一部HP加工)

大まかに言うと、4年分割を組んで、2年後以降にキャリアに機種を返却したらその後の支払いがチャラになるというものです。

特価を利用するにあたっては、上記に提示されている実質金額は関係ないのでどうでもいいです。

注意すべきはデメリットの方。

2年後返却時に破損があると22,000円の損害金支払いが必要になるため、より慎重に扱う必要がありそうです。

また、もちろん手元に機種は残りません。

事実上のリース契約のようになるので、それが気になる場合は避けた方がよさそうです。

結局いくらなの?

ここからが本題。

今回は冒頭に示したこのポスターを例に実質n円のカラクリを紐解いていきます。

(なお、ガイドライン変更前に撮影したものなので現在見られる物とは少しフォーマットが異なりますが、本質的には変わりません。)

画像が粗いというのもありますが、いまいちピンとこない。

これを図解すると

どうでしょう、少しは分かりやすくなったでしょうか。

これで、24ヶ月目で返却しないと損だということが分かるかと思います。

また、気になるのが回線セット割引という項目。

これはSoftBankの回線を契約しないと適用することができません。

(逆にいうと機種単体割引は回線契約無しでも適用できるが、更にややこしいので割愛)

いくら機種代が安くなっても回線代が高ければ意味がありません。

U22プランを駆使セヨ

そこで契約すべきなのがSoftBankauが展開する22歳以下向けのスマホデビュー向けプラン。

実はもうスマホを持っていても新規加入することができます。

おすすめはSoftBankスマホデビュープランプラス。

(auは新規契約でも可能な案件が少ない上、SoftBankならPayPayクーポン特典が付帯するため)

1年間1,078円なので、前述の回線セット割引で相殺できます。

おおよそ6ヶ月以上使用したら解約しても大丈夫です。

ポイントは、サブ回線として追加契約をすること。

現行のiPhoneはデュアルSIM運用が可能なので、現在利用中のメイン回線はそのままに2つの回線を併存させることが可能です。

回線契約も込みにした総維持費の図解がこちら。

(24ヶ月目での返却を前提としたため横軸幅の変化に注意。メイン回線の料金は含まず。)

これはスマデビ解約の時期によって変動しますが、最安で1.1万円程度です。

 

結論については初めにまとめてあるので重複することは書きませんが、この昨今の異常割引を利用すれば非常にお得にスマホを使うことができる一方、注意事項もあります。

よく気をつけたうえでご利用ください。

Xperia5IVは音が悪い?オーディオ沼にドボンしそう【雑記】

こんちゃ
以前の記事で、「Xperia5IVで音楽が聴くのが楽しくなる」と書きましたが、その後さらに使い込んだ経過を備忘録としてまとめておきます。

 

ffreak-kome.hateblo.jp

 

前提として、私はメインのイヤホンとしてBeats Flex、予備機としてSONY MDR-EX150、そして高音質と話題になったダイソーの300円イヤホンのAL-003を所持しています。
全て1万円以下の製品ですが、まあ非オーオタとしては一般的な構成でしょう。f:id:ffreak_kome:20221227165907j:image

5IVは音圧が高すぎ

Xperia IVシリーズには音響面の目玉機能である、ステレオ音源をサラウンドに変換する360 Upmixが搭載されており、しばらくはそれを楽しんで使っていました。
しかし、やはりピュアなステレオ音源で聴いてみたいと思い機能をオフにしてみると、どうも音質に違和感が。
iPad ProやXperia XZ1に繋いで聴き比べてみると、具体的な数値を計測したわけではなく素人の耳での感覚ですが、5IVは他機種に比べて明らかに音圧が高い。
Dolby Soundもオフにしても音圧は高いまま。
確かにWalkmanなどの専用機に似た感覚で、一般的には音圧が高い方が「音がいい」と言われるのでしょうが、“スマホらしい”音に慣れた自分の耳には突き刺さるようで長時間のリスニングは困難。
そして、私が所持する安価なイヤホンでは音が破綻するような場面も。
唯一AL-003だけは音圧の高さによる聴き辛さはあまり感じませんが、高音域に振り切っている性質上オールマイティには使えない。
Beats FlexやMDR-EX150で聴く場合、5IVよりXZ1の方が聴きやすいという結果に。
現状、普段使いはBeats Flexと5IVのUpmix、そしてステレオで聴きたい時はAL-003と5IV、その他所持イヤホンを使いたい時はXZ1と使い分けています。

オーディオ環境を一新したい

360 Upmixは素晴らしい機能なのですが、あくまでもたまに使う清涼剤的なものにすぎず、普段は原音に忠実に聴きたい。
私はつけれる時は常にイヤホンをつけていたいので、リスニング体験で最も重要視するのは聴き疲れしないこと。
その上で音質も良ければなお嬉しい。

低音が鳴りすぎるのは苦手で、中高音が高解像度で音場が広めの物が聴きやすい。
一応それに合致するのがAL-003なのですが、やはり300円の限界は感じ、似たような音の傾向でもう少しランクアップしたものが欲しい。
機会をみて専門店で視聴機を片っ端から試してみたいものです。
そして、今回もう一つ学んだのが、機種によって音質が大きく変わるということ。
それがまた面白さでもあるのかも知れませんが、様々な機種を取っ替え引っ替え使いたい私としては地味にストレス。
また、ニッチな需要を満たすイヤホンは有線が多いので、FiioのBTRシリーズなどのBluetooth DACもあると便利かもしれません。
そうなると様々な性質のイヤホンを買って使い分けたくなる。
沼への入り口な気がして怖いです。
まあ、たかだか2~3年しか使えない完全ワイヤレスイヤホンに4万円を積むよりよほどコスパはいいと思いますが…

iOS→Androidに移行してはいけない人とは?【感想まとめ】

こんちゃ
昨今においてはiPhoneが高額化してきており、またハードウェアの進化も鈍化。
魅力が薄れてきているとの声もあります。
対して、Android勢ではコスパ面はここ1~2年でGoogle Pixelが躍進。
また、折れたり、背面が光ったり、デジカメ並のカメラを積んだりする個性あり魅力的なハードも勢揃い。
Androidへの移行を考えているiOSユーザーも少なくないでしょう。
私は先日、メイン機をiPhone SE2からXperia 5 IVに移行しましたので、iOSからAndroidに移行したらどうなるか、iOSユーザーの視点で感想をまとめます。
移行して違和感を感じた点も少なからずありますので、検討される際は参考にされてください。

 

ffreak-kome.hateblo.jp

 

正直どっちでもいい

両者どちらが優れているかという論争が巷にあふれかえっていますが、言ってしまうと、「どちらでもいい」というのが正直な感想です。
電話やWebブラウジングSNSといった普遍的なことができるのはどちらも同じ。
別にAndroidだから電話が出来ないとか、iOSだからTwitterができないということは(多分)ありません。

App StoreからTwitterアプリが削除される懸念が解消 - PHILE WEB

そこに何の差異を見出そうと言うのでしょうか。
まあ、そんなことを言うとこの記事がここで終わってしまうので、重箱の隅をつつくような本当に細かい差異を挙げていきます。

iOSのメリット

・純正アプリのクオリティが高い

iOSは標準搭載のアプリで一通りのことができるように設計されており、それらはシンプルで使いやすい。
例えばSafari、写真、メールなどが挙げられます。
AndroidではそれらはGoogle ChromeGoogle Photos、Gmailに置き換えられますが、Googleの機能が余計なお世話だと感じる人も少なからずいるはず。
iOSでは標準アプリもGoogleアプリも使えますが、逆にAndroidではiOS標準アプリを使うという選択肢はありません。

Apple Payが使いやすい

Apple Payをガッツリ使っている方は、Androidにすると間違いなく後悔します。
AndroidはモバイルFeliCaの仕様が使いづらい。
具体的には交通系ICカードQUICPayなどの同じタッチ決済ブランド対応カードを複数使い分けることが困難です。
iOSではWallet画面から簡単に複数のSuicaPASMOなどを切り替えて使うことができますが、AndroidではおサイフケータイアプリもしくはGoogle Payアプリによるメインカード切り替えが必要
これが階層が深く処理時間もあるため気軽には行いづらい。
そもそもタッチ決済のためのアプリが2つ存在しており、どちらに紐づくかはカード会社によるので管理が面倒。

これは旧態依然としたおサイフケータイアプリを管理するフェリカネットワークスの怠慢。
AppleiPhoneへのFeliCa導入時にプラットフォームを自社構築しフェリカネットワークスによる管理を認めなかったが、Googleフェリカネットワークスを締め出すことはAndroidのポリシー上不可能。
これはオープンなAndroidであるからこその弱みかもしれません。

 

Apple Payは排他的で完成度が高い

・アップデートが手厚い

iOSであれば年に1度のメジャーアップデートはもちろん、概ね1~2ヶ月に1回マイナーアップデートによってセキュリティパッチに加え不具合修正やUIの改良も配布。
そして、それは対象機種には同日に遍く提供されます。

しかし、Androidは機種によってまちまち。
Androidでもメジャーアップデートについては手厚くなる傾向にありますが、それでもやはり機種によって配信時期は統一されていません。
マイナーアップデートも各社のやる気に委ねられており、未だにあまり力が入っていない模様。
Google Pixelのように毎月提供が確約されているものもありますが、多くの機種は四半期に1回程度のセキュリティパッチのみ。
マイナーアップデートでUIの改良などをしてくれるメーカーは多くない印象です。
キャリアスマホであれば、アップデートの提供元はメーカーではなくキャリアになるので、同じ機種でも例えばdocomo版にはアップデートが提供されてもau版にはなかなか来ない、ということもしばしば。
Androidでアップデートを重視したい人の選択肢はGoogle Pixelくらいになります。

まとめ

以上の3点が気にならず、意中のAndroid機種がある方は迷わず購入しても少なくともOS起因で後悔することは無いと思います。
逆に、Androidに触れて分かるそれらのメリットもあるでしょう。
しかしながら、iPhoneは非常に高性能で寿命も長い。
また、普段よく手にするスマートフォンのUIが変わるのは地味にストレス。
スペックやコスパがいいものより、結局は今まで使ってきた物のほうが使いやすいことも。
何となく買い替えようと思っている方は、お持ちのiPhoneをバッテリー交換などをしながらそのまま使い続けるという選択肢も十分に検討すべきです。
また、iPhoneはその高額に見合った製品だと言うことを忘れてはいけません。
あまり調べずに低〜中価格帯のAndroid機種に手を出すと動作性の違いで後悔することになるでしょう。


と、言うことでなんだかんだiOSを気に入っている私は再びメインにするかもしれませんので、その日のために備忘録的にまとめてみました。

【Xperia 5 IV 濃密レビュー】マニア向け?否!堅実性能+αがすごい!

こんちゃ

今回は、2022年10月発売で最新のXperia 5 IV(ファイブ マークフォー)を手に入れて1ヶ月ほど使用したのでレビューしていきます。

もくじ

最近のXperia事情

皆さんはXperiaに対してどんな印象を抱いているでしょうか。
「だから私は〜」でおなじみだった2012~17頃の「無難なハイスペックAndroid」という印象でしょうか?
しかし、Xperiaの出荷台数は14年の約4000万台をピークに以降激減、19年には約320万台と1/10以下となりました。
そこからソニーは方針を転換、シェアを取るのではなく、とことんこだわりを突き詰める高付加価値戦略に転じました。
ゆえに現在のXperiaは「マニア向け」などと言われるのです
しかしながら、そのこだわりが非マニアのユーザーにも魅力的ものであれば選ぶ価値はあるでしょう。
この記事はなるべく一般ユーザーの視点に寄り添った形で書いていきます。
なお、筆者は以前メイン機でiPhone SE2、サブ機でXperia XZ1(17年発売、無難時代のモデル)を使用しておりそれらと比較しております。

超絶スタイリッシュなデザイン

前置きが長くなりました、本編に入っていきましょう。
まずはデザインから見ていきます。

 


カッコよすぎる…
一目見てXperiaだとわかる縦長フラットのデザイン

すりガラスの背面の質感、最高じゃないですか?
そしてIVシリーズでは、近年のトレンドに則り以前にもましてフラット感が強調されています。

 

今回私はブラックを選択しましたが、docomo  online shop限定のパープルなんか最高にえっちです。

あ、ブラウザバックしないで下さい。
毎日手にするスマホのデザインが良いと、それだけで少し幸せになれるものです。
近年のXperiaのデザインは、個性的でありながらも好き嫌いが分かれない、非常にバランスの良いデザインだと思います。
この時点でこの記事に対する信用性は危ういような気もしますが、ベタ褒めちょうちん記事ではなくしっかりとデメリットもお伝えしていきます。

基本スペック

見た目は良くても中身はどうなのか。
主なスペックを確認します。

  Xperia 5 IV
SoC Snapdragon 8 Gen1
RAM 8GB
ストレージ 128GB
画面 6.1インチ/有機EL/FHD+/21:9シネマワイド/120Hz対応
カメラレンズ構成 超広角/広角/望遠
防水防塵
Felica
イヤホンジャック
SDカードスロット
ワイヤレス充電


以上の通り、主要な機能は全て盛り込まれています。
できないことはまずないと言っていいでしょう。
では、各部を細かく見ていきます。

ハンドフィットジャストサイズのボディ

デザインを絶賛したえちえちボディを実用性の面で見てみます。
ご覧になって分かる通り、一般的なスマホより縦長の設計。
幅はiPhone SEとほとんど変わらないのにSEは4.7インチに対して本機は6.1インチと1.4インチもサイズアップしています。

 

そのため握りごごちはコンパクトなままなのに視認性が向上
また重量も172gとライバル機種と比べ軽量。
例えば、iPhone 14 proは206g、Google Pixel 7 Proは212gと同クラス機種は200g越えも当たり前の中、この値はとても優秀です。
Galaxy S22は168gと同程度ですがバッテリー容量は少なめの3700mAh
本機は5000mAhであり電池持ちは今季の同クラス機種と比較してかなり優秀な部類に入ります。
持ちやすく軽量なのに大画面、搭載機能に妥協はなし、更に電池持ちが非常に良いという、ジャストサイズのハイスペック機なのです。

ソニー品質のこだわり抜かれたディスプレイ

前述の縦長ディスプレイにはソニーのこだわりが詰め込まれています。
液晶よりコントラスト比の高い有機ELを採用。
また、画質設定は非常に鮮やかに映るスタンダードモードと、原色を忠実に再現するクリエイターモードの2種類から選択可能。
鮮やか派も原色派も不満を抱く者はまずいないことでしょう。


そして何と言っても、Xperia最大の個性であるシネマワイドサイズに言及しなければなりません。
インカメラの侵食がなく、その上今や絶滅危惧種の丸く切り落とさず直角になった四隅。
シネマサイズの動画を画面いっぱいに表示できるのは勿論、横画面ゲームなどの快適性も高いです。

 

また日常使いにおいてもシネマワイドディスプレイは威力を発揮します。
縦画面でのWebブラウジングTwitterなど縦スクロール主体のコンテンツは表示領域が増え、リフレッシュート120Hzも相まってとても快適に感じます。
また、Android特有の分割画面を多用する人もきっと便利に使えるでしょう。

ツイ廃専用スマホ

音を聴くのが楽しくなるオーディオ性能

流石はソニーで音響面も抜かりありません。
本体スピーカー利用時もイヤホン接続時も感動的なオーディオ体験を得られます。
殆どのスマートフォンの本体スピーカーは、ステレオに対応していても1基は受話口と兼用でもう1基は底面に配置されていたりと左右対称ではなく、音が横に逃げてしまい聴きづらいものとなっています。
対して本機は2基とも前面に配置され、迫力がありかつ聴きやすく感じます。


そして、イヤホン接続時に使用できる目玉機能は「DSEE Ultimate」と「360 Upmix」
DSEE Ultimateはストリーミングサービスなどで使用される圧縮音源をハイレゾ相当にアップコンバートできる機能で、歴代Xperiaに長らく搭載。

私が特に感動したのが360 Upmixで、DSEEと同じくストリーミングサービスのステレオ音源を立体音響に変換する機能
これがかなり精度が高く、違和感なく音楽がパートごとに分離されて立体的に聴こえます。
それ自体も感動的ですが、更なるメリットが。
立体音響であることにより圧迫感が減り、音量を上げなくても細かな音まで聴き取れるため、長時間の聴取でも殆ど聴き疲れがありません。
一度体験すると普通のステレオには戻れないと感じました。

普段使いは堅実パフォーマンス、しかしゲームは苦手

次は動作面でのレビュー。
先にデメリットを挙げると、本機はこの価格帯のデバイスとしてはゲームが苦手です。
搭載RAMは8GBと今季モデルとしてはもの足りない容量。
また、搭載SoCのSnapdragon 8 Gen1は高負荷をかけるとかなり発熱し、ディスプレイのリフレッシュレートが60Hzに制限されます。
重さに定評のある原神をテストプレイしましたが、デフォルト設定は中画質30fps
そこから画質やフレームレートを上げようものならデバイス負荷のゲージは一気に「非常に高い」に跳ね上がり、そのままプレイするとカクツキが発生します。


また、リズムゲームのプロセカを友人にプレイしてもらったところ、高難易度曲だとカクツキが発生しiPhoneに比べると安定性が低いとのことでした。
ミドルレンジ機と比較すればもちろん処理性能は高いのですが、Snapdragon 8シリーズを搭載する端末としては物足りない印象です。
しかしながら、WebブラウジングTwitterなどのSNSといった日常の動作は快適そのもの。

タッチ感度も良好で、余裕感と安定感のある動作なのは間違いないです。

鬼門のカメラ、慣れれば唯一無二

さて、Xperiaの中で最も評価の別れるカメラについて触れていきましょう。
なお、作例については生活圏内でしか撮影していないため掲載しません。
TwitterInstagramで「Xperia5IV」と検索すれば私より遥かに上手い作例が見られますので別途ご参照ください。

初めに言うと、「シャッターを切るだけでパッと映え写真を撮る」ことは苦手です。iPhoneやPixelと比較すると劣って見えると多くの人は評価するでしょう。

それらはシャッターを切るだけで積極的に画像補正をして万人が美しいと思う写真を自動で生成しますが、Xperiaは補正は最低限にしてより現実を忠実に写すのが特徴。
前者は近年のスマホのトレンド、後者はデジカメらしいものになっていてかなり画作りの方向性が異なっています。
私が知る限り、大手デジカメメーカーでスマホも設計販売しているのはソニーだけ。
カメラUIはソニーの一眼レフαに寄せたPhotoProを搭載。
細かい設定ができ使いこなせば楽しく、映え写真も狙えますが、自動で調節してくれる方がいいと言われたら反論はできません。
また、いくらデジカメに寄せたとはいえ、搭載センサーはスマホ向けのものなので当然一眼レフのような表現力はなくスマホの限界は感じます。
特に、夜間などの低照度環境も苦手。
もちろんスマホはもとより低照度は苦手で、それを各メーカーはソフトウェア補正をしているのですが、Xperiaはあろうことかソフトウェアによるナイトモードが非搭載。
ハードウェア面でも今季のライバル機はセンサーサイズが軒並み増大しましたがXperia IVシリーズはIIIから据え置きのため、オートで撮るとかなりノイジーな仕上がりになりがちです。
加えて明暗差のある環境も苦手。
やはりソフトウェア補正を嫌うようで、HDRの効きが弱めのため、白飛びや黒潰れがしやすい印象です。
ソフトウェア補正を嫌うのは結構ですが、流石にスマホに落とし込むとまともに撮れない場面が出て来ます。
せめて選択肢としてソフトウェア補正に頼れるモードを用意して欲しいところです。
ソニー製だからカメラが良さそう、と言う漠然としたイメージで選ぶと違和感を覚えるでしょう。
と、少し批判気味に書きましたが、現実を忠実に写すという特徴はメリットにもなり得ます。
私がいち推したいのは料理写真。
iPhoneだと彩度を高めすぎて不自然になることもありますが、Xperiaなら現実に忠実な色で美味しそうに撮ることができます。

また、デジカメ事業とのシナジーもふんだんに搭載されています。
瞳をトラッキングしてピント合わせをする機能もα譲り。
前述のPhotoProでは普通のカメラアプリだと自動で決められてしまうことも手動で決めることができ、一眼レフへのステップアップ、もしくは一眼レフに慣れたユーザーにもぴったりです。

と、ハマればいじり甲斐がある面白いカメラですが、知らずに触れると火傷するということは念を押してお伝えします。

α譲りのPhotoProのUI

まとめ-唯一無二の毎日が少し楽しくなるスマートフォン

スマートフォンとしての基本性能も申し分ないのに、ハンドフィットのジャストサイズにBRAVIAWALKMANとαのDNAを詰め込んで、毎日を少し楽しくしてくれる。
こんなにトータルバランスが高いのに使っていて楽しいスマホなんて他にあるでしょうか?
いや、これはスマホではなく唯一無二の「Xperia」なのです。

ゲーム性能とカメラのオート性能さえ目を瞑れば、マニア向けと一蹴してしまうのはもったいない。

一つでもビビッと来た機能があればぜひ手に取ってみて下さい。

触ればきっと他機種との違いが分かると思います。

お値段は最安の楽天モバイル版で一括価格119,800円、3キャリアの返却プログラムを利用すれば概ね月額3100円とかなり頑張っています。
これを安いと取るか高いと取るかはあなた次第です。


最後に、楽天版とそう変わらない価格でストレージが倍増したソニーストア直販版が春までには発売されると思われます。
発売直後はキャッシュバックキャンペーンが行われるのが通例なので、一括購入派の方はソニーストア版を待つのがオススメと付け加えます。

参考リンク

Xperia 5 IV | Xperia公式サイト

【回線契約不要で特価】Xperia 5 IIIが実質3.2万で在庫処分

こんちゃ
docomo online shopでXperia 5 IIIの大幅値引きが実施されており、とてもお得に購入できるので解説していきます。

値引き概要
Xperia 5 IIIの返却プログラム利用時の値引き前の実質負担額は68,376円
そこから36,300円値引きされて、2年間実質32,076円、月額1,395円利用できます。
(2年利用後にドコモに返却、または残価を支払って買い取りが選択できる)
もちろん、ドコモとの回線契約は不要。
よくある店頭での端末投げ売りでも単体購入は可能ですが、出し渋りが発生したりと面倒くさいことも。
オンラインで簡単に購入できるのはありがたいです。
返却プログラムについては賛否が分かれるサービスですが、私は賛成派です。
Android端末は、iPhoneと異なり2年後に売却した際の残価率などたかが知れているので、キャリアに買い取り金額を確約してもらっていると考えればそこまで悪いものではないと思います。
ただし、もし使用中に破損させた場合には損害金(22,000円)が発生することには注意が必要です。

機種の概要・後継機との比較
Xperia 5 IIIは2021年11月発売のモデルで、現在は後継機の5 IVが発売済み。
それぞれのスペックを簡単に比較していきます。

基本構成

  Xperia 5 III Xperia 5 IV
SoC SnapDragon 888 SnapDragon 8 Gen1
RAM 8GB
ROM 128GB


SoCは当時の最上位であるSnapdragon 888を搭載、現在でも動作は全く問題なし。
RAMは8GBと標準的、ストレージは128GBと少なめだがMicro SDカードスロットを搭載。

オーディオビジュアル

  Xperia 5 III Xperia 5 IV
画面 6.1インチ/有機EL/FHD+/21:9シネマワイド/120Hz対応
音響付加機能 360 Spatial Sound/DESS ULTIMATE 360 UPMIX/DSEE ULTIMATE


ディスプレイの差分はなし。
Xperia特有の縦長画面で、非常に高い映像体験を得られる。
音響面での目玉機能は、ステレオ音源をサラウンドに変換する360 Spatial Soundに対応。
5 IVにはアップデートされた360 Upmixという機能を搭載しているが、音質の差分は不明
圧縮音源をハイレゾ相当にアップコンバートするDESS Ultimateには対応。

 

カメラ

  Xperia 5 III Xperia 5 IV
超広角レンズ 16mm/12MP/F2.2
広角レンズ 24mm/12MP/F1.7
望遠レンズ 70•105mm可変/12MP/F2.3•2.8 60mm/12MP/F2.4
瞳AF・高速連写 ○(広角のみ)


カメラは、広角レンズは差分なし
望遠レンズには70/105mm可変ペリスコープレンズを搭載。
事実上全4レンズ構成となる。
IVでは60mmの一般的なレンズに置き換わっている。
光学ズームでより遠くに寄れるのはIIIの方、
しかし、料理写真やポートレートなどは60mmのIVの方が使いやすい場合もあるため、一長一短。
ただし、IVには代わりに3レンズ全てで瞳AFと高速連写に対応。

IIIのみ搭載の目玉機能、可変ペリスコープ望遠

 

その他の差分
IIIでは非対応のワイヤレス充電にIVでは対応。
IIIには物理的なGoogleアシスタントキーを搭載。
デザインはIIIは側面に丸みがあるが、IVは最近のトレンドに則りフラット感が強い。
また、カラーバリエーションも異なる。

ドコモ版であることに注意
docomo online shopでのセールなので、当然ドコモ版端末であることに注意しましょう。
本体にはdocomoロゴが刻印され、バンド潰しも行われているのでドコモ回線以外での利用は事実上不可能。
また、俗にドコモウイルスとも称されるプリインストールアプリも盛り沢山。
ドコモ回線を所持し(またはWi-Fi運用)、ドコモウイルスと対峙する覚悟ができる者だけが購入を検討すべきです。

まとめ
私は後継機のXperia 5 IVを使用していますが、IIIのマイナーチェンジモデルであり基本スペックはほぼ進化していないため、先代のIIIを選んでもできることはほぼ同じです。
しかしながら、IVはマイナーチェンジモデルだからこその成熟感が感じられ、予算が許すならば、IVを購入したほうが満足度は高いでしょう。
ただし、価格も相応でキャリアの返却プログラムを利用しても実質7.5万円程度です。
そのため、今回のIIIが実質3.2万円のセールは、更に完成度の高い後継機が存在すること、ドコモ版であることに目をつむれる人に取ってはとてもコスパが良いと思います。
なお、返却プログラムについては注意点が多いサービスですので、よく理解した上て検討されて下さい。

5 IVは後日レビュー予定

関連リンク

Xperia 5 III SO-53B

【こだわり派に】小型軽量なのにしっかり使えるモバイルバッテリー

こんちゃ

モバイルバッテリー使ってますか?

私はガジェット好きの割にはライトユーザーなので常用はしませんが、とりあえずカバンに入れておくといざという時に助かる便利アイテムです。

ただ、常用しないアイテムで場所を取られたり重くなったりするのは嫌。

しかし、現在の市場の主流は大容量(10000mAh以上)の製品です。

AnkerやELECOMといった定番メーカーの製品はそういったものばかり。

小容量(5000mAh以下)の製品は聞き馴染みのない中国メーカー製だったり、PD(高速)充電ができなかったりUSB-Micro B端子だったりと現在快適に使う基準には合致しないものしか見つかりません。

 

そんななか見つけたのがこの商品。

10000mAhですが、軽量を謳った製品です。

しかもカラバリが豊富で可愛い。

ちなみに販売元のMOTTERUは聞きなれない会社ですが、モバイル用品で定評のある日本企業Owltechの子会社だそう。

この製品の輸入元もOwltechになっているのである程度安心できるでしょう。

こちらが外箱

専用ポーチもついてきましたが、何となく質感が悪く放っておいたら何処かに行きました。

裏面

製品仕様が書かれています。

しっかりとTYPE-C端子でのPD入出力に対応しています。

持ち運ぶケーブルを最小限に出来ますし、一度PDに慣れたら普通充電には耐えられません。

(まあ、さらに高速な充電ができるAndroidユーザーには鼻で笑われるのだろうが)

非常にコンパクトな本体です。
この程度の大きさ、重さなら毎日カバンに入れて持ち歩いても苦になりません。

こんな可愛らしいデザインなのに、必要な機能はしっかりと押さえてくるところが気に入りました。

ちなみに、MOTTERUは「誰もが持ちたくなるプロダクトを」をコンセプトに他にも様々なデザイン性に優れた製品をリリースしています。

なんだかファンになりそう。

 

と、言うわけでこの記事は株式会社MOTTERUの提供でお送りしていません。

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