OCNモバワンはドコモ化するのか?【混迷のドコモG】
こんちゃ
OCNモバイルONEが遂に5Gに対応しましたね。
今年夏にもドコモグループが再編され、期待されるのが更なる高速化、もしくはドコモのサブブランド化です。
もくじ
【さいしょにまとめ】
・モバワンのドコモ同等化はなさそう
・ドコモはサブブランド展開したくてもできない
・5G普及で、長期的には改善するかも?
モバワンの現状
OCNモバイルONE(モバワン)は現在、NTTコミュニケーションズ(NTTコム)によって運営されています。
NTTグループとはいえ、元々ドコモとは別会社であったため特別優遇措置はなく、他のMVNOと同じく相応の接続料をドコモに支払っていると思われます。
そのため、ドコモ本家回線と同じ通信品質とはならず、昼間は他のMVNOと同じく速度低下が見られます。
ドコモ完全子会社に移管
そのNTTコムのモバワン事業が、今回のドコモグループ再編により、ドコモの完全子会社となったNTTレゾナントに移管されます。
これにより、ドコモと直接的な資本関係となります。
(正確にはコムも22/01よりドコモ完全子会社)
2サブブランドは背景が全く異なる
ここでモバワンに期待されるのが、ソフトバンクとKDDIのサブブランドの「Y!mobile」と「UQ mobile」のような本家ブランドと遜色ない通信品質です。
しかし、この2ブランドはサブブランドになるべくしてなった、特殊な成り立ちです。
Y!mobileは元々EMOBILEとWILLCOMが合併した「第四のキャリア」で、最初からSoftBankと相互乗り入れをし同等の通信品質で利用できていました。
UQ mobileを運営していたUQコミュニケーションズはWiMAX 2+網をもち、KDDIから多額の接続料を得ていました。
その接続料により、逆にKDDIのLTE網にMVNOとして接続する際に他のMVNOより極端に広い帯域を確保することができていました。
対してモバワンは、NTTコムが始めたいちMVNOに過ぎません。
また、ドコモからの収入源も多くはないかと思われます。
ドコモのブランディング苦悩と迷走
ドコモのサブブランド的な物に既に「ahamo」がありますが、ドコモのいちプランというなんとも歯切れの悪い立ち位置。
加えて、「エコノミーMVNO」という謎施策も開始。
意地でもサブブランドを展開しないドコモ。
それは、政府の意向が絡んでいるからかと思います。
ahamoは本来サブブランドとして企画されていましたが、当時の総務大臣の発言によりドコモのプランとしてリリースせざるを得なくなりました。
また、競争促進する政府意向ためにMVNOを潰すようなプランもリリースできません。
ドコモはNTTの完全子会社となり、間接的に政府の意向に沿わざるを得ない状況になっていると思われます。
エコノミーMVNOでは名目上TONEモバイルも取り扱っていますが、本来サブブランド化したかったモバワンありきの苦肉の策でしょう。
ドコモの建前と本音が滲み出ています。
直近のドコモ同等化はない
以上より、モバワンはMVNOの形を取り続けなければならないので、ドコモ並の通信品質品質になることはしばらくなさそうです。
本来、ahamoブランドで中用量帯を扱いたいところですが、MVNOと競合してしまうのでリリースできずにいます。
ドコモ本家回線を中用量使用したいという方は、諦めてahamoを契約するしかないでしょう。
5G普及で意識は不要に?
ちなみに、将来的にスタンドアロン5Gが普及すると、MNOとMVNOの速度差を気にせずに使えるようになる可能性はあります。
そうなれば、個人向けMVNO市場は再度活性化するかもしれません。
ただ、長期的な話なので、現在MVNOに速度の不満を感じている場合は早くキャリア廉価プランやサブブランドに乗り換えられることをおすすめします。。
関連リンク
2022年2月25日:OCN モバイル ONEにおいて5G通信の提供開始! | NTTコミュニケーションズ
報道発表資料 : 新ドコモグループの組織の再編成を実施 | お知らせ | NTTドコモ
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